7月、高尾山口駅前にホテル「タカオネ」を開業した京王電鉄。このホテルは同社が取得した宿泊施設をリノベーションしたもの。建物のリノベを機に、人気スポットである高尾山エリアの過ごし方を再構築(リノベ)する狙いを持つ。花増氏は昨年7月以来、プロジェクトに携わり、情報発信のウェブサイト「タカオのカタヲ」をはじめとした物件の宣伝、工事関係等に従事してきた。
「高尾山は日帰りのイメージが強い。宿泊施設を設けることで、どれだけの需要が見込めるか、チャレンジングな部分もあった。朝の風景、夜の空気感など、そういう時間帯は宿泊しないと体験できない。いかに情報発信し、新たな魅力をつくるかに注力した」と述べる。「タカオのカタヲ」の活動として各地を取材し、「地元も高尾山エリアを盛り上げたいという思いは当社と同じ」と語る。「タカオネ」では、川遊び、陶芸体験といったアクティビティ・プログラムを提供し、テレワークプランも用意する。
一方、コロナ下で郊外の価値が見直される現状がある。「京王沿線は基本的に郊外が多い。移動需要が減るのは会社にとって打撃だが、一方で足元の沿線に人がいるのはビジネスチャンス」と捉える。「タカオネ」に関しては、マイクロツーリズム、テレワーク対応がそうした観点に合致する。
最近、人にフォーカスした開発の必要性を実感するという。「今回の『タカオネ』も当社だけで街の価値を変えるようなエリアリノベーションを行うのは難しい。今後、人とのつながりが重要になるのではないか」と展望する。
エンドユーザーの視点も重視する。「街にいる全員をお客様と考えれば、どの意見を吸い上げるのかは非常に難しい。より地元に入り込んだ仕事が必要になるのでは」と説く。東京都出身、慶應義塾大学経済学部卒、37歳。(古賀和之)



























