深谷ねぎの産地で知られる渋沢栄一の故郷 労働・休暇・農業をひとつに 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第11回 埼玉県深谷市
住宅新報 2021年7月20日 号 12面
連載: ニューノーマル最前線
「逆境の時にこそ力を尽くす」、これは現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、日本不動産研究所の初代会長・渋沢敬三の祖父に当たる渋沢栄一が、1923年に発生した関東大震災の復興に際してスローガンとした言葉である。そして、コロナ禍によるテレワークや在宅勤務、行動制限を踏まえた余暇の過ごし方といった新たな生活様式の実践が求められる中、「逆境の時にこそ力を尽くす」精神でニューノーマル時代に対応しようとしている都市がある。渋沢栄一の生まれ故郷、埼玉県深谷市である。
深谷市は埼玉県の北部に位置し、人口は約14万人で、面積は138.37平方キロ、このうち約47%を田畑が占めており、深谷ねぎの産地として知られている。同市において21年4月、渋沢栄一記念館に程近い深谷市下手計の旧豊里幼稚園跡地に、市から一部出資を受けてアグリワーケーション施設「ONE FARM 深谷 Works」が開業した。
アグリワーケーションとは、Work(労働)とVacation(休暇)を組み合わせた「ワーケーション」にAgriculture(農業)の要素を取り入れた造語で、リモートワークで本業に従事しつつも、空いた時間や休日に農業を行うライフスタイルを意味する。























