国土計画の着実な実行へ 「長期展望」等を報告 国交省
住宅新報 2021年7月6日 号 3面
国土交通省は6月21日、国土審議会第6回計画推進部会をオンライン形式で開催した。15年8月に閣議決定された国土形成計画で示された国土の基本構想「対流促進型国土」の形成を目指すためのもの。各専門委員会を設置し、有識者による検討の結果として、「国土の長期展望等」および「国土の管理構想」の最終とりまとめの報告と意見交換を行った。
「国土の長期展望」では、現行の国土計画策定後も発生が続く急激な社会情勢の変化を踏まえ、人口減少下でも持続可能な地域をつくっていく「デジタルを前提とした国土の再構築」を課題と捉えた。「『真の豊かさ』を実感できる国土」を目標に定め、その実現の共通土台として、安全・安心、自由・多様、快適・喜び、対流・共生を記した。更に国土づくりでは、(1)ローカル、(2)グローバル、(3)ネットワークという3つの視点が必要になるとし、「従来はリアルでフルセットを備える考え方だったが、デジタルとリアルの融合により、持続可能で多彩な地域生活圏は人口10万人圏域でも可能。オンラインでの教育や医療の提供で、圏域の機能を高められる」(事務局)とした。
委員からはおおむね「画期的」との評価を集め、「都市機能の一部をデジタルでまかなえれば国土政策の前提が変わる」や「所有を基盤としていた国土の考え方が、関係性を主体としたつながりになっている点がいい」などの意見が挙がった。一方で、「デジタルの進展に対して現行法がどのように関係してくるのか更なる研究が必要」や「国民を巻き込むような議論が変革スピードを加速させる」など、今後の計画の実効性を担保するための更なる工夫に期待する声も挙がった。






















