目指せ、2拠点生活! 広島・音戸の瀬戸で古民家再生 18 リノベーション工事はタフである(4) 自然素材・ヒバオイルを梁や柱に塗装
住宅新報 2021年6月22日 号 13面

ヒバオイルを塗装した結果、木目につやが出てきて美しい
専門家のアドバイス
天井から出現した立派な梁や柱は、そのままにしてありホコリをかぶっていて、更に、じっくり見ると痛んでいる箇所もある。やはりメンテナンスが必要のようだ。
どうしたものか悩んでいたころ、古民家のリノベーションに詳しい建築家との出会いがあった。知人の紹介で新宿の建築事務所へ伺った。もともとの目的は、土壁のメンテナンスについての相談だったのだが、現状を伝えると、梁や柱を自然素材で養生する方法を教えていただいた。その一つにヒバオイルがあったのだ。ヒバオイル以外の候補として、赤いベンガラや柿渋も教えていただいた。どれも商品化されていて、素人が気軽に扱えるようになっているそうだ。
青ヒバ効果に驚いた
私がヒバオイルを選んだ理由は、以前、取材で青森ヒバだけによる木造住宅を取材して、価値を知っていたからだ。
その家は、木の香りがとてもよく、夏場になっても蚊など虫もほとんど出ないと施主さんは言い切っていた。
青森県にあるヒバの木のオイルエッセンスを絞り出したものがヒバオイルだ。木に塗ると、ヒバの木の香りが心地よく、人間にはリラックス効果があり、防虫効果もある。
古民家では防虫効果を目的として、実際に青森ヒバが使われていたのだ。一方、ベンガラや柿渋もしかりだ。
古民家には自然素材
瀬戸内海方面ではベンガラや柿渋が主流だったようだ。この音戸の古民家には、ベンガラが随所に使われていて、床下の柱は赤く塗られていて、虫の被害は一切なかった。離島に行って思うことは、虫が多いということ。それをいかにして対策するかが、古民家宿の重要なミッションでもあるのだ。
さっそくヒバオイルを導入すべく、インターネットで購入した。かなりの量を使うことを見越して、約1.5リットルの容器に入ったものを4本に。
ヒバオイルをプラスチック容器から塗装用のハンディカップに注ぎ、刷毛で塗装していく。香りはもちろん、色合いも良くなった。深みのあるつやが出てきたのだ。玄関の雰囲気が、ぐっと良くなってきた。建物が生き返る過程を見るようでワクワクしてきた。






















