点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 最終回 錦二丁目地区のエリアマネジメント活動 愛知県名古屋市 ヒトを連携させる「会所」
住宅新報 2021年5月4日 号 12面
連載: 点検 不動産利活用
本稿で紹介する地区は、都心部に位置する名古屋市中区錦二丁目のうち、東西・南北約400メートル、四周を幹線道路に囲まれた16街区・約16ヘクタールの区域である。戦争でほとんどが焼け野原になった地域であるが、戦後、自立心旺盛な起業家が集結し、戦災復興土地区画整理事業による基盤整備と相まって、長者町繊維街を中心に日本三大問屋街として発展してきた。戦後の発展の背景には、地域で暮らす住民や事業者・地権者が主体的に取り組む活動(現代用語で「エリアマネジメント」という)があり、それを支えた問屋を中心とした協同組合や古くからの町内会組織(現代用語で「地域プラットホーム」と呼ばれる組織)があったが、バブル崩壊後の産業不況に端を発し、問屋機能の衰退が拍車を掛けて空きビル・空き地が増加し、風俗店の侵食を受け、まちの環境や安全性が危惧される状況になった。
地元では、にぎわい事業を創出し環境を改善するため、04年に「錦二丁目まちづくり連絡協議会」が発足し、企業・行政・大学など様々な主体が関わり、未来の地区・コミュニティの実現に向けた構想づくり・研究を行った。11年には「まちの品格を守るルール」と「元気を育むルール」を定めた「錦二丁目まちづくり構想・総合計画2030」が策定された。研究の成果に「会所」の再認識がある。
豊かな生活空間























