現場ではタブレットよりも、スマートフォン対応が使い勝手が良いはず――。建物・設備のメンテナンス施工時に有用な業務管理クラウドサービス「QOSMOS(コスモス)」の提供先企業が伸長し、2月の大日本印刷との資本業務提携で一層注目度が高まった。
開発の端緒は、「現場は紙ベースの伝達が多く、情報共有に課題感がある」と感じたことから。不動産管理会社などの発注者と修繕業者が容易に情報でつながり、作業依頼や報告書の作成、現場作業まで「一連業務を円滑に連携させたい」と思った。
搭載した機能で、現場で使う帳票類をデジタル化し、修繕履歴や作業工程をデータで管理と共有ができるようにした。DX(デジタル・トランスフォーメーション)化によりメンテナンス業務を支援する。マンションの維持修繕やビル、ホテルの清掃業務、工場や電気・ガスのプラント保守点検など、その「活用シーンは幅広い」。
スマートフォンで写真撮影して文字入力で自動完了する報告書の作成は、見方を変えれば、提案書の作成も可能に。予防修繕の観点で、外壁修繕などの提案書を簡便に物件オーナーへ提示できる。〝現場目線〟のこれらシステムの特長は、実は経験に基づいている。
今年10周年を迎える自社は、創業以来、原状回復や退去の立ち合いなどの施工・監理やリフォーム、清掃や定期巡回などで賃貸住宅を中心に、「数多くの現場を歩いてきた」からだ。
振り返れば、スポーツ用品店を営む父親の姿の影響からか、夢の30歳前での起業を実現。今後は、同システムの提供で得られる解析情報をビッグデータとして活用する新たなビジネスの展開を描く。最新技術をビジネスにしながら、そこにはいつも、「現場感のあるシステムでなければ、意味がない」との思いを強く持ち続けていく。(坂元浩二)























