三井不動産の社内公募制度から生まれた移動商業店舗。商業施設のテナントへ声掛けし、供給したマンションの敷地に、都心から飲食店や靴の販売、マッサージの施術といった様々な店舗が専用車両で出向いて、テレワークで自宅にこもる人に買い物やサービスを受ける楽しみを提供した。想定していたよりも利用した人が多く、手応えを感じている。
提案の着想となったのは、学生時代にバックパッカーとして50~60カ国を巡って出会った屋台だった。特に印象的だったのは、ウズベキスタンで、モスクの周辺で日替わりで出ていた屋台。行くたびに屋台が変化して、まちのにぎわいを形成していた。
会社に入社してから、商業施設のテナントリーシングや店舗の入れ替えなどに携わってきた。その中で、投資回収の観点と立地の制約をなくすことで、新たなにぎわいをつくれないかと課題を持っていたところに、社内提案制度ができて、これに応募した。
まちづくりや店舗内装に関しては家族の影響を受けた。父親が都市工学や都市デザインを、母親が美術を学んでいたこともあり、そういった関係の話を聞いて育った。家族の中では一番素養がないと思っていたが、思わぬところで役に立った。
テナントと話をする際に内装のつくり込みなど、〝話ができる人〟と思われ、信頼獲得につながった。移動商業店舗の車両を選ぶ際にも、テナントをメーカーに連れて行き、細かな仕様についても具体的に話をすることができた。
コロナ前は休みを使って海外へ行っていた。エチオピアなど日本人が行かないような場所にも行っている。移動商業店舗も和をコンセプトに海外展開できればと夢を膨らませている。
小学1年生から続けている剣道。今も会社の部活で月に数回、竹刀を振って汗を流す。31歳。(桑島良紀)























