この地上において今 住まいが未来を語り始めた ◇19 住宅評論家 本多信博 キーワードは〝第三の居場所〟 互いに絡み合う2つの改革
住宅新報 2020年12月1日 号 11面

単調な生活に変化を求めるのは罪だろうか。働く時間と場所を定められていたサラリーマンの生活が今、大きく変わろうとしている
日本のサラリーマン(雇用者)の割合は全就業者の9割弱と言われている。圧倒的に多い。残りは自営業者となる。サラリーマンは働く時間と場所が定められている。通常は朝の9時から夕方5時まで。では、アフターファイブが純粋に解放されているかといえばそうでもない。翌日も朝早く起きて会社に通勤しなければならないというプレッシャーがあるからだ。では、翌日が休日の日ならば心は解放されるのだろうか。そうとも言えない。休日があろうと連休であろうと、その先にはやはり出勤しなければならない日々が待っているからだ。
単調さが閉塞感に
結局、サラリーマンの人生は家と会社とを往復する単調なものとならざるを得ない。この単調さが閉塞感を生み、「働き方改革」が論議されてきたと思う。労働時間上限規制、有休義務化、フレックスタイム、高度プロフェッショナル制度等々。その一環として働く者がそれぞれの事情に応じて働く時間と場所をもっと自由に選べるようにすれば多少は生活が豊かになるのではないかという発想だ。そこで登場してきたのが、コワーキングスペース、サテライトオフィス、シェアオフィスなどのサードプレイスオフィスである。家でもない会社でもない第三の居場所としてのオフィスである。






















