点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第26回 子育て支援、団地の造成・販売に注力する 大分県豊後高田市 本気の定住促進策が成果生む
住宅新報 2020年11月10日 号 14面
連載: 点検 不動産利活用
豊後高田市は、近年商店街を観光地化して全国的にも知られるようになった「昭和の町」がある人口2万3000人程度の海と山に囲まれた豊かな自然と温暖な気候の小さな地方都市である。平安時代には宇佐・八幡神の影響を受けつつ険しい山地で修行を行う山岳宗教とが融合して国宝・富貴寺大堂をはじめとする「六郷満山文化」が開花した。
その後、内海航路の拠点として繁栄していたが、昭和時代になり全国の地方都市と同様、若者の都市部への人口流出や高齢化により典型的な過疎地域となっている。昭和30年代までにぎわっていた中心商店街も昭和40年代以降は寂れた商店街となった。この衰退した商店街を活性化するため、「商業と観光の一体的振興策」として地元商店街、商工会議所、行政が一体となって商店街が最も元気であった「昭和30年代」をテーマにした「昭和の町」を01(平成13)年にスタートさせた。今では年間40万人弱が訪れる観光商店街へ生まれ変わった。
一方、豊後高田市は「田舎暮らしの本(2020年2月号)」の住みたい田舎ランキング(10万人未満の市町村)の総合部門で2年連続第1位、子育て部門第1位、シニア部門第2位に選ばれた。これは、本気の定住促進策への取り組みの成果である。まず、子育て支援および教育環境の整備として、高校生までの子供の医療費、小・中学校の給食費、保育園の保育料・幼稚園の授業料および給食費の無料化、保育園の待機児童ゼロ等がある。























