点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第16回 一時帰郷の宿泊施設が再開 福島県浪江町 町民と歩む木造仮設住宅
住宅新報 2020年9月1日 号 12面
連載: 点検 不動産利活用
福島県双葉郡浪江町。浜通り北部にある海に囲まれた自然豊かな町は、11(平成23)年に発生した東日本大震災と原発事故により深刻な被害を受け、全町避難を余儀なくされた。段階的に帰還困難区域は解除されてきたものの現状は依然として厳しく、20(令和2)年6月末現在、町民1万6911人に対し、実際の浪江町居住人数はわずか1428人。町民のほとんどがいまだに全国で避難生活を続けている。そんな避難住民の一時帰郷の拠点として活用されてきたのが、18(平成30)年6月に営業を再開した「福島いこいの村なみえ」である。
身近な憩いの場
「福島いこいの村なみえ」は浪江駅から約2キロ、車で5分に位置する町所有の公共宿泊施設である。木々に囲まれた昔ながらの施設で、かつては身近な憩いの場として町民に親しまれていた。原発事故で営業を休止していたが、町内の避難指示の段階的解除に伴い町民の帰還準備のための宿泊施設整備が急務となり、再開が決定された。























