「やってみたら意外にできた」――。多くの声が届く。業務効率化や生産性向上を最新技術で叶える不動産テックサービスの導入企業からだ。今般のコロナ禍で半強制的にテレワーク環境となった。二の足を踏んでいた企業の「心理的な抵抗感のハードルが下がり、有用性を実感し、何かのきっかけになってもらえれば」。提供する側の思いだ。
国はデジタル社会の実現に向けて企業を後押ししている。だが不動産業に関わらず、経営トップと現場に、最新技術サービスの導入で温度差がある。そうした先には、「すべての業務をデジタル化しようとせず、少しずつできるところから」とアドバイス。自社のコンサルティングサービスでは不動産テックの導入や運営、高度な市場・投資分析の支援を担っている。
そこでは、不動産投資業務の支援システムとして提供する「Gate.」が生かされている。2億件超のビッグデータとAI(人工知能)による分析機能を搭載。最長50年先の賃料・価格・空室率の査定や分析、投資運用をシミュレーションできる。物件の周辺施設情報も容易に入手できるとして、金融機関や不動産会社などが導入。140社以上の業務を支えている。
その普及の広がる不動産テックを不動産業界に橋渡しするのが不動産テック協会で、自身は代表理事を務める。6月に2週間、毎日開催した連続セミナーでは日々150人が視聴。世界観や有用性を伝え、国内外の最新情報を提供した。
そこで見えてきた課題の一つは、既に自社でも提供する〝不動産情報のデータベース化〟の充実だ。大手や中小企業、都市や地方の規模や距離を超えて、同じ速さで「情報にアクセスできる環境づくり。それがまさしく不動産テックが叶える世界観」となる。そのデータベースの活用から「新たな価値が生まれてくる」と夢描いている。(坂元浩二)























