幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 97/100 人類はウイルスに勝てるか 鍵は国民の結束にあり
住宅新報 2020年6月23日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

人類とウイルスとの戦いの歴史は長い。世界で4000万人以上が死んだといわれるスペインかぜが大流行したのは1918年。それ以降もアジアかぜ(200万人死亡)、香港かぜ(100万人以上死亡)、SARS、新型インフルエンザ、そして今回の新型コロナと続く。
潮の干満で河口から川の逆流が起こることはよく知られている。その規模の大きさでは中国の銭塘江やブラジルのアマゾン川が有名だ。
では、歴史の逆行はあるのだろうか。タイムスリップの話ではない。人類とウイルスとの長い戦いで、人類がこれまで習得してきた戦果を無にするごとく、ウイルスの進化(変異)がスピードを増し、医学の進歩を押し戻してしまう懸念である。
人類はウイルスとの戦いにいつか疲れ果てるとしても、意思を持たないウイルスは疲れを知らない。いずれはウイルスが勝利を収めるのではないかという不吉な予感を今回の新型コロナウイルスの第1波に感じた。






















