点検 不動産利活用 持続可能社会への取り組み 一般財団法人 日本不動産研究所 第6回 異常気象に危機感 長野県白馬村 始動「信州屋根ソーラー」
住宅新報 2020年6月16日 号 24面
連載: 点検 不動産利活用
98(平成10)年2月、長野県では20世紀最後の冬期オリンピックが行われた。オリンピック会場は、長野市、白馬村、野沢温泉村、山ノ内町、軽井沢町で、日本は金メダル5個を含むメダル10個を獲得した。ここで、長野オリンピックの会場であった白馬村の地価を見ていきたい。左記は白馬―1(みそらの別荘地)の地価の推移である。
白馬村は、日本人のウインタースポーツの利用者低迷や震度6弱を記録した14(平成26)年の長野県神城断層地震(白馬村を震源としたM6.7の地震)の影響によって地価下落が続いていたが、近年、スキー場周辺や和田野地区・エコーランドなど、インバウンド需要が認められる地域で急激な地価上昇を見せた(20(令和2)年は1月1日現在の価格のため新型コロナ肺炎の影響は考慮されていない)。これらはニセコ同様に、白馬村のスノーリゾート地としてのポテンシャルが外国の富裕者層に認められ、多くの高値取引が行われてきた結果である。
長野オリンピックから約22年が経過した今でも、長野は各所で良質なパウダースノーを楽しめる日本屈指のスノーリゾート県であるが、昨年度は県内全域が記録的な雪不足に見舞われた。それでも白馬村では多くの外国人が、スノーリゾートを楽しんでいるようであった。しかし、白馬村のスノーリゾートは良質なパウダースノーがあってこそ。地球温暖化は将来の白馬村に影を落としている。このまま雪不足の状況が続けば、スノーリゾート地としての評価を落とす可能性もあり得る。























