幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 96/100 自立ではなく〝自律〟 心のありようが社会を変える
住宅新報 2020年6月16日 号 23面
連載: 幸福論的「住宅論」

心のありようが社会を変える。では人の意識は何によって変わるのだろうか。心の奥に眠る無意識の目覚めか、ヒトという〝種〟の進化か(千葉県浦安市にて撮影)
アフターコロナ、ウィズコロナといった言葉がマスコミをにぎわせている。人はこれからの社会に何を求めているのか。もし、多くの人が今の社会に満足しているのであれば、これほど執拗に〝アフターコロナ〟を論じることはないだろう。つまり、今は多くの人が社会のあり方に疑問を抱いている。
そういえば、日本ではコロナ騒動の前から、働き方改革や〝人生100年時代〟の生き方が論議されていた。超高齢化が加速し、社会に閉塞感が漂う中、人々は人生とは何か、仕事とは何かを考え始めていたのである。ただ、それが社会を変革するほど大きな潮流になるとは誰も思っていなかった。
ところが、新型コロナが事態を一変させた。世界中の人々が、コロナとの戦いの後に人類は新たな文明を手に入れるのではないかと語り始めたのである。では、その新たな文明とは何か。






















