昨春に創業。中古住宅購入検討者と、仲介営業マンである〝エージェント〟をマッチングするサイト「エージェントリー」を近く始める。購入検討者がサイトに希望条件を登録すると、それを見た複数の営業マンから希望に見合う物件情報や提案メッセージが届く仕組みだ(5面に関連)。
「購入検討者は寄せられた物件や提案内容を見て、自分に合った営業マンを選ぶことができる。営業マンは成約可能性の高い顧客にアプローチでき、仕事の生産性が上がる」
満足度の高い住宅購入のためには、豊富な知識を持った営業マンからのアドバイスが欠かせない。それができるか否かが営業担当者としての能力・実力の差ともいえる。「特に中古住宅流通では如実に現れるだろう。能力ある営業マンが際立つような状況にしたい。優秀な人材が他業界へ流出することも防げるのではないか」。
大学卒業後、リクルートで不動産サイトの営業などに携わった後、大手コンサル会社のマッキンゼーに転職。その間、26歳で中古マンションを購入したのを含めて三度の不動産購入と二度の売却を経験した。特に中古をフルリノベーションしたときには、優秀な営業マンと出会う重要性を実感したという。
通常、住宅購入は一生に1、2回。探す途中で行き詰まると、検討そのものをやめてしまうことは多い。「取引経験がない人が1人で進めていくには限界がある。顧客の希望条件を整理し、いい意味で妥協点を見つけてあげることが仲介担当者の役割。それこそAIではカバーできない人間だからできる仕事だ」。
サイトを開設した後もより効率的で満足度の高い仕組みになるよう、登録営業マンの評価や購入検討者の借り入れ能力の事前審査機能などを追加する予定だ。
東京都出身、30歳。最近の趣味は、この〝ステイホーム〟期間に再開した料理。 (井川弘子)























