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スタンダード会員限定地域が変わるインバウンド 交流人口増加がもたらす恩恵 134 新型コロナウイルスを考える(2) 社会ニーズをとらえ宿を再定義

総合
仕事の後は、すぐに竹富島のコンドイビーチだ

仕事の後は、すぐに竹富島のコンドイビーチだ

ピンチをチャンスに

 東京オリンピック開催も延期となり、今年のインバウンドは期待できないというのが、実情だろう。ほとんどの宿が空室状態で、日本人ですら旅行どころではないし…。もちろん将来は、また外国人観光客が多くやって来ることは確かだ。しかし、それまで、どう生きのびるかが大事。

 そこで、今、社会で必要とされているものは何か、ということを考えることが必要だろう。

 例えば、私の友人が経営する家族で切り盛りする飲食店では、テイクアウトのみに切り替えて、さらに手作りマスクの販売を始めたところ、お客さんからの評判も良いと言っていた。柔軟に対応することが問われているのだろう。

医療の現場に貢献

 何もしないで辛抱するのではなく、現在の社会ニーズを拾うことで、より良い展開の可能性もある。その場合、ビジネスの再定義も必要なのだ。例えば、ホテルは、観光客やビジネス渡航に対応する施設だが、新しいニーズへの挑戦もある。

 例えば都内のイチホテル浅草橋やイチホテル上野御徒町では、医療従事者は格安で泊まれるプランを打ち出した。朝から深夜まで続く多忙な業務を続ける医療従事者をサポートしたいとの想いだ。

 他には、急速な患者の増加によって病床がひっ迫してきた現状を踏まえ、新型コロナウイルスが軽症、無症状の患者を受け入れるホテルも登場してきた。その一つ、アパホテルグループでは、さいたま新都心駅北、横浜ベイタワーさらに大阪、佐賀、沖縄県の石垣島など、順次増やしている。

働き方の変化に対応

 一方、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、三密にならないように会社に出社しない働き方が広がってきた。そのリモートワークを応援しようと、宿の対応が始まっている。

 その一つ、竹富島にある滞在型リゾート「星のや竹富島」が、期間限定宿泊プラン「竹富島で暮らすように1カ月滞在する 南風(ぱいかじ)ワーケーション滞在」を販売スタートした。一戸建てのプライベート感がある客室なので居心地がよく、敷地内は無線Wi-Fi完備だ。

 しかし緊急事態宣言が出ているこの時期は、国内移動も難しい。もう少し落ち着いてきた段階でニーズが増えそうだ。社会状況に応じて、旅行者以外の需要をいかに取り込むか、柔軟な姿勢が必要なのだろう。

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