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スタンダード会員限定残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第49回 滋賀県大津市 一般財団法人 日本不動産研究所 商況移ろう「ときめき坂界隈」 まちの将来像を住民が共有

総合
  • (上)8月末に閉店予定の西武大津店 (右)「Oh!Me大津テラス」と周辺マンション

    1 / 4(上)8月末に閉店予定の西武大津店 (右)「Oh!Me大津テラス」と周辺マンション

 滋賀県大津市に膳所(ぜぜ)という珍しい名称の駅がある。その膳所駅から琵琶湖に向かって450メートルほどの距離の緩やかな坂道は、膳所駅から大津市唯一の百貨店である「西武大津店」や大型店舗である「Oh!Me大津テラス」に続く商店街で、「ときめき坂」と呼ばれている。ときめき坂は、平成の初期頃には、ファーストフード店やファッション店舗等の若者向けの店舗が建ち並んでいたため、大津の竹下通りと呼ばれていたという話もある商店街で、96(平成8)年の大津パルコ(現在のOh!Me大津テラス)の開店時には若者を中心に県内から広く顧客を集め、活気があった地域である。

相次ぐ大型店閉鎖

 ときめき坂の所在する大津市の膳所駅周辺は県内でも有数の人気のマンションエリアである。琵琶湖の湖岸の埋立地にマンションが増加しており、売れ行きも好調で、人口の増加エリアとなっている。このように周辺の人口が増加している状況にもかかわらず、20年8月には大津市唯一の百貨店である「西武大津店」が閉店することが公表された。跡地はマンションを軸として開発が予定されている。大型店撤退の理由としてはいくつか挙げられるが、(1)近隣の草津市や京都市に近く、県庁所在地である大津市は住む街として位置付けられ、大津市の店舗の魅力が薄れていること、(2)郊外の大規模な駐車場を備えた大型ショッピングセンターに顧客が流れること、(3)大津市は南北に広く、JR大津駅や大津京駅、石山駅等に商業施設が分散しており、顧客が分散傾向にあること等が挙げられる。

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