残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第46回 奈良県天理市 一般財団法人 日本不動産研究所 宗教と融合する歴史都市 全国区の商店街へ再生進む
住宅新報 2020年3月31日 号 20面
天理市は奈良県の北中部に位置する人口約6万5000人の地方都市である。奈良市から桜井市に至る最古の古道として有名な山辺の道が天理市東部の山麓部を通過し、各所に多数の古墳や由緒ある神社などが見られる歴史資産の豊かな都市である。市街地の中心部に天理教協会本部があり、その名の通り、天理教と融合した宗教文化都市として知られている。
別世界の光景
市名の由来は、江戸時代に当市丹波市町において天理教が発祥して以来、地域の発展に寄与してきた歴史の中で、1954年に山辺郡丹波市町と周辺の町村が合併し、全国初の宗教団体名を冠した天理市が誕生した。天理教協会本部はJR桜井線・近鉄天理線の天理駅から東方約1.2キロにあり、周辺には幼稚園から大学院までの職員・学生約6000名を擁し、ラグビー・野球・柔道などスポーツでも有名な学校法人天理大学や付属図書館などの教育施設のほか、天理よろず相談所病院など天理教関連施設が至る所に配置されている。いずれも「おやさとのやかた」と呼ばれる独特な建築物であり、この一角に足を踏み入れると別世界の光景が現れる。























