18年7月に創業。電動キックボードを中心に電動マイクロモビリティ(小型車両)のシェアリング事業を展開している。米国をはじめとした先進国では急速に普及し始めているが、日本ではまだ公道の走行は認められていない。現在の主な利用者はリゾートホテルやゴルフ場だ。
「自転車のようにこがなくても進むため疲れにくい。目指す姿は、シェア自転車のように街中にいくつもの配置拠点があり、若者から高齢者まで手軽な移動手段として利用できる社会だ」
高齢化が進む地方都市の関心も高いという。
使い方は簡単で、「ほとんどの人が1、2分で乗れるようになる」。アプリで走行管理が可能。今は実証実験中だが評判は上々だ。若者が乗る2輪タイプだけでなく、高齢者が乗りやすい3輪、4輪タイプもある。自宅から駅近くのスーパーや病院、公共施設などを結ぶ足となる。
不動産業界からの注目度も高い。例えば最寄り駅まで徒歩20分のマンション立地でも、電動キックボードに乗れば5分ほどだ。
起業の思いは学生時代からあった。「今、日本は豊かだが、30年、40年後を想像すると、やはり課題は高齢化だ。高齢社会を豊かにするカギは移動手段」。
そこで目を付けたのが電動キックボードだった。
「人の体で例えると、鉄道は太い動脈のようなもの。我々はそこから指先までくまなく張り巡らされている毛細血管のような役割を果たしたい」
若者から高齢者まで誰もが、いつでも自由に移動できる社会を描く。目指すは超高齢社会のインフラだ。
昨年5月に発足した「マイクロモビリティ推進協議会」の会長も務める。普及に向けて、行政との調整や安全基準などの整備に動いている。
趣味は温泉めぐり。都内でも意外と多くある。電動キックボードでの温泉通いも夢ではない。(井川弘子)























