ニュースが分かる! Q&A 台風被害と首里城火災 復興に動く各地
住宅新報 2019年11月26日 号 16面
連載: ニュースが分かる!Q&A
記者A 10月の台風19号の被害は本当に大きいな。死者98人、住宅全壊2762棟、半壊1万7395棟、床上浸水が1万9969棟、床下浸水が2万9727棟(11月21日時点)で、住宅以外の建物被害も相当出ている。
記者B 河川の堤防決壊も140カ所で、政府は激甚災害、特定非常災害(台風では初)、大規模災害復興法の非常災害に指定したわね。
A 長野県の新幹線車両センターも車両の3分の1が水没して、新幹線だけで300億円の被害が出て、運行ダイヤにも影響が出ている。
B どこも災害対策してきた上で、これほどの被害は予想できなかったわ。
A 災害ではないけど、10月31日に沖縄の首里城が火災で焼失したこともショックだよ。はじめは、フェイクニュースかと思ったよ。
B 他の城が火災で焼失って聞いたことがないわね。首里城は誰が管理しているの。
A 首里城は、国が国営沖縄記念公園(通称:首里城公園)として再建整備し、今年2月から県が国に申請して有料区域の管理者になって、県が「(一財)沖縄美ら島財団」に管理を委託している。火災の原因は調査中で、イベント準備で漏電ではないかと報道されている。
B でも、火災保険に加入してたはずだから、保険金で再建できそうだけど。
A 同財団によると、保険料は年間2940万円で、保険会社から支払われる上限額は70億円。ただ、台風とか災害じゃないから、漏電の失火なら過失責任で満額は下りないと思うんだ。
B 詳しいわね。
A 首里城まで取材に行ったからね。当然、現場検証中だから有料区域は立ち入り禁止で、守礼門の次の歓会門が閉じて中には入れなかった。遠目に焼けた正殿の一部が撮影できただけだったよ。観光客も残念そうに帰ってたよ。
B 沖縄観光の定番施設が一つなくなったわけよねえ。
A 被害は建物だけだから、城壁から一から再建するわけじゃないから、早いと思うけど、それよりこの有料区域で働いていた約80人のスタッフが大変だよ。
B 受付や売店、ガイド(解説員)さんの雇用問題ね。
A そう、ガイドさんに話を聞いたら、今は守礼門の横で案内していて、売店のスタッフは国際通りのショップに配置転換して雇用継続はされているけど、来年はどうなるかわからないって。
B 本人の責任じゃないけど、働く場所がなくなったから契約社員だと更新は難しいわよね。
A 昨年の有料区域入場者数は約177万人で、入場料や売店の収益で、所有者の国に首里城の使用料(年間約2億3000万円)を含めて、財団を運営しているわけだから、災害で家が住めなくなったのとは違うけど、こういう観光施設がなくなると、そこで働く人にも影響が出るよ。
B 寄付金は集まっているそうだけど、再建事業を請け負う会社は大きな受注になるけど、火災前まで働いていた人は大変だと思うわ。
A 92(平成4)年に開園して27年間、あるのが当たり前の存在だったからね。16年の熊本地震で被害を受けた熊本城ともども復興を願うよ。
B 沖縄のことだとやけに熱く語るじゃないの。
A 以前沖縄に住んでて、正月にも旅行で行ったから。
B それって忖度じゃないの。

























