倶知安・ニセコの現地事情を聞く 定住者増に沸く外国人の街 ホテルコンドに旺盛な需要
住宅新報 2019年9月24日 号 2面
実勢相場は坪400万円
東急リゾート(株)・開発営業本部(兼グローバル営業部ニセコセールオフィスGM)渡邊将一部長 ニセコではここ数年、100室前後のホテルコンドミニアムの活発な供給がスキー場近くのメインエリアから周辺部へ広がりを見せ、1室当たりの販売価格は坪400万円を超える。昨年12月に開業した高級ブランドのホテルコンドミニアムは坪600万円程度でほぼ完売と聞いている。需要層は豪州中心から香港、東南アジアの富裕層や投資家へシフト。投資利回りは1、2%と低いが、ランニングコストが賄え、客室収益の一部が得られるため、別荘を主用途とする富裕層に合理的な商品として受け入れられている。需給共に衰えはなく、活発な市況が今後も継続すると判断している。
ルールを守る外国人定住者
(株)コスカ・佐藤潤代表取締役 外国人定住者の増加によって、住宅需要が高まり、国籍を問わず住宅が不足している。売り物件が出れば、すぐ成約してしまい住宅需要は活発化している。それが近年の地価高騰につながっている。私が倶知安町で不動産業を開業したのは、外国籍住民が増え始めた07年頃。それ以降、不動産バブルが続いている。ただ、ほかのエリアでよく聞かれる〝外国人居住者によるトラブル〟はほとんどない。「倶知安に住みたい」外国籍の方が住宅を求めているからルールを守れる人が多いのだと感じている。
外国人労働者の住宅不足
(株)NISEKO ALPINE DEVELOPMENTS・橋詰泰治代表取締役 住宅が不足している要因に外国人労働者の増加が考えられる。当社は、リゾートエリアにコンドミニアム型ホテルを建設し、富裕層相手に販売。宿泊施設として観光客に部屋を提供しているが、スキーシーズンになると多くの外国人観光客でにぎわう。その対応にピーク時は200人ほどの外国人労働者を雇っているが、彼らの住まいが不足している。リゾート地の部屋は高額なため、借りることができないので市街地で探すしかない。また、海外の富裕層に物件を販売している傍ら感じる直近の課題は、外国送金に関して環境が厳しくなってきたこと。マネーロンダリングの観点からやむを得ないが、多様な不動産取引において対策の必要性を感じる。


























