幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 52/100 忘れられがちな機能 「生活美」を演出
住宅新報 2019年7月16日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

住まいほど住む人の人柄や、美意識が偲ばれるものはない
絶対的な神(主)をもたない日本人にとっては〝家制度〟が家族を束ねる力、家族の絆、一人の人間の最終的な心の拠りどころとなっていた。その、ある意味強力だった日本人としての心の箍(たが)が、戦後の家督制度廃止によってなくなった。
その結果、日本社会は個々人それぞれが価値観を求めて漂流を始める。家族はそうした個々の家族の生き方を心配しつつ、優しいまなざしで見詰め合うだけの儚げな存在となってしまった。
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