居酒屋の詩 (58) 山茶花を一枝さしたテーブルに つつましく置く小料理ひとつ
住宅新報 2019年7月9日 号 11面
連載: 居酒屋の詩

八丁堀にある「柚(ゆず)」は純和風の小料理屋ふう居酒屋である。小料理とは上から目線ではなく、下からそっと出す簡単な料理のことをいう。それに対し、大きな皿に盛られた料理を上からテーブルにドンと置いて、頼んでもいないのに、くどくどと説明を聞かせてからでなければ箸を付けさせない傲慢な店のなんと多いことか。それをさも関心があるようにおとなしく聞き入っている日本人のお人好しぶりも問題である。






















