残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第6回 名古屋市・堀川 一般財団法人 日本不動産研究所 城下の繁栄担った死せる川 人との関係性を取り戻す
住宅新報 2019年6月11日 号 12面
都心を流れる川と聞くと、臭い、汚いなど、負のイメージも多いのではないだろうか。川沿いに建つ事務所やマンションは、川に対して背を向けて建てられることも多い。川と護岸の関係上、そう建てざるを得ないケースも多々あるが、人と川を遠ざけるように建てられているようにも見える。
生活と密接した水辺
名古屋市にもビルの合間を流れる川がいくつもある。堀川はその一つである。堀川の歴史をたどると江戸時代初期までさかのぼり、1610年の名古屋城築城と共に堀川は開削されている。名古屋城及びその城下は名古屋台地の北西端、伊勢湾から離れた立地にあり、物資運搬のための物流ルートが不可欠であった。名古屋城と熱田の浜を堀川が結び、川岸には米蔵、貯木場が建ち並び、また城下を代表する桜の景勝地もあったそうだ。























