幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 ◇47 新・家族主義 (上) 核家族という不毛の連鎖
住宅新報 2019年6月11日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」
混沌の記憶
日本で住宅論が重きを成し得ないのは、日本人が家族という社会の最小単位の重要性を認識していないことに起因する。社会は最小単位(家族)から最大単位(国家)へと上がっていくにつれ、そこでの人間関係のシステム(分業)化が進んでいく。
つまり、家族における人間関係が最も未分化で、根源的で混沌としている。混沌としているからこそ、人間はそこから成長の芽や養分を吸い取ることができる。混沌以外からは何も生まれないのだ。























