居酒屋の詩 (46) 賢しみと物言うよりは酒飲みて 酔(えい)泣きするしまさりたるらし
住宅新報 2019年4月16日 号 11面
連載: 居酒屋の詩

総武線沿線に10店舗以上を運営する居酒屋「ありがとう」。その名が示すように客への感謝の気持ちを忘れないことを経営理念としている。サービス業として当たり前の心掛けとはいえ、それを自然体で実践できている店は少ない。 しかも、値段は正真正銘の〝親切料金〟。夕方5時までなら酒類が地酒も含めて一杯199円。品質も量も申し分なし。メニューは、焼き鳥・もつやき(1本99円)、刺身類、モツ鍋もある。一人客が多いのも特徴で私がよく行くのは自宅に近い津田沼店。JR津田沼駅と新京成新津田沼駅を結ぶ通り沿いのビルの2階にある。午後3時から営業しているのでサービス料金の5時まではゆっくり一人酒を楽しむことができる。カウンターで店主らと話しながら飲むのもよし、窓際のテーブル席に座って、舗道を行き交う人たちをぼんやり眺めながら物思いに耽るのも乙である。
上掲は万葉集より。大伴旅人の詠。偉そうに誰かに意見するぐらいなら、一人酒のほうがまし。至極名言。






















