居酒屋の詩 (39) 吉野山去年の枝折の路かへて まだ見ぬ方の花を尋ねむ
住宅新報 2019年2月26日 号 23面
連載: 居酒屋の詩

毎年、弁護士の江口正夫氏を囲んで飲む会がこの季節に開かれる。今年は東京・新橋の居酒屋「隠れ野」が会場となった。もともとは定期借地権が縁で始まった会だから長い歴史がある。ところが、「江口氏はまったく年をとらない。いつ見ても若々しい」という声が挙がった。私もそう思う。その秘密を解く鍵は上掲の歌(西行)にある。例えば、江口氏は講演の名手だが、定期借地権の話をするときも毎回新たな視点で語るので聴衆を飽きさせない。歌は「去年も吉野山で花見をしたが、今年は新たに、まだ見ていないほうの花を尋ねてみよう」という意味。






















