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スタンダード会員限定ひと 「建物、ちょっと知れば信頼が」 連載開始から10年。「建物の豆知識」筆者で建築家の中村義平二さん

住宅新報 2019年2月19日 号 2面

連載: ひと

総合
中村義平二さん

中村義平二さん

 08年12月に連載が開始された「建物の豆知識」(8面)。大手の社員とも交流はあるが、「不動産業の人は概して建築のことを知らない」という。そこを何とかしたいと始めた連載も250回、10年の節目を超えた。

 建築を志したのは、ふとしたことがきっかけ。高校生の時に、写真部と機械研究部に入っていたところ、美術の先生が、テニス部の部室を新しく木造で建てたいので、頼むと依頼された。リーダーとなって一から建築。その出来栄えを見て、建築分野に進むよう進言されたという。

 「今と違っておおらかな時代だけど、それでもねえ」と苦笑する。

 東京芸術大学、同大学院を経て、磯崎新氏のアトリエで2年間働いたあと、トヨタ自動車が住宅会社を作りたいと聞き、コンサルティングに。トヨタホームの立ち上げに携わった。その後、リビングデザインセンターOZONE立ち上げに関わり、建築事務所を開いた。現在、建物の建築のほか、タオルをはじめとする繊維製品メーカーのホットマンのカレンダーデザインを手掛けるなど、そのフィールドは多岐にわたっている。

 中村さんの連載を見ると、IT関連にものすごく詳しい。聞けば、PCやCADもいち早く採用。マッキントッシュ派で、故障もすべて自分で直せるという。AIやIoTなどますます進むであろう、住宅とITの関係について聞くと、「SFで見ていた世界に近くなる。この10年は我々の生活を便利・安全にしてくれるだろう。ただし、その後の10年、20年は分からない。災害や環境破壊など全世界に起こる事象に対応できるか、難しいね」。

 福岡市出身。これからも連載を通して、分かりやすい建築知識を伝えてくれる。「断片的でも建築を知っていると、顧客からの信頼を得られる。そういう文章を書き続けたい」。

(近藤隆)

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