居酒屋の詩 (34) 荒川の若草萌えてなほ寒し 三日月の今宵どこぞさすらう
住宅新報 2019年1月22日 号 11面
連載: 居酒屋の詩
JRの某駅前にあるもつ焼きの店。もう何年も前だが開店当初は夫婦で経営しており、接客業に慣れていない固さはあったが味がよかった。ただ、1坪にも満たない狭い店でカウンターのみ。それも客が椅子を引いて座ると後ろは通れないような狭さだった。久しぶりに店の前を通ると2号店がオープンしたという看板が。きっと、評判が上がって支店を出すまでになったのだろう。どんな店か興味津々で先日覗いてみることに。
開店時刻の10分前に着くと案の定繁盛しているらしく、店の入り口前には順番待ち用の丸椅子が並んでいる。先客は2人だけだったので、開店時刻の5時になればすぐに入れるだろうと待つことに。すると店の中から「いらっしゃいませ」「お待たせしました」「ありがとうございました」という言葉の合唱が聞こえてくる。






















