一般財団法人日本不動産研究所(32) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 十和田市 苔の聖地 進化する体験プログラム 豪雪を力に冬の観光開拓
住宅新報 2018年12月18日 号 16面
青森県が誇る景勝地である十和田湖、十和田湖を源流とする奥入瀬渓流、八甲田山の一部は十和田市の西方に位置している。十和田市は青森県の県南地方内陸部に位置し、人口は約6万人で青森県10市の中で4番目に多い。民間シンクタンクが発表した18年市区町村別魅力度調査において、十和田市は61位(前年58位)になり、青森県内で唯一100位以内に入った。
今でこそ自然豊かな青森県有数の観光スポットである十和田エリアであるが、古くは草木も生えない荒地であった。三本の木しかないので、「三本木原」という地名になったといわれるほどである。十和田山の噴火によってできた火山灰土壌の扇状地帯であり、夏に吹くやませの影響もあり、農業には適さない土地であった。この三本木原を開拓し、町をつくったのは、新渡戸稲造の祖父である新渡戸傳である。三本木原で農業ができない大きな理由は、周辺の川が低地を流れていることであったため、新渡戸傳は江戸時代末期に奥入瀬川から台地である三本木原に水を引き、開拓に成功したのである。この川は稲生川と呼ばれ、今では川の周辺に美しい水田が広がっている。
このように、大きく変化してきた十和田エリアであるが、今では自然豊かな観光スポットに変貌しており、近年は従来型の観光から更に進化を遂げ、八甲田山と合わせて観光客は増加傾向にある。























