「先生、先生」――。指導に携わる関係からベトナム人の技能実習生に、こう呼ばれてしまって、と顔をほころばせる。15年に協力工務店に配属して受け入れを始めた当初は、お国柄の違いで前途多難と感じていたが、軌道に乗ってきた。
他国も選べたものの、「昔の良き日本を思い出してしまって」、ベトナム人の心優しく、目上を敬い、勤勉で手先の器用な青年が多いという人柄に惚れ込んだ。正確に教えれば、忠実に守り実行し、吸収する。いいかげんに教えれば、そのまま作業してまう。指導者側の姿勢が問われる写し鏡のようだ。危険と隣り合わせの建築現場は、特に気を緩めずに指導しなければならず、常に安全と品質面で実習の進ちょくに気を配る。
自社では独自のカリキュラムを用意する。来日前も2階建て4世帯分の木造家屋の資材を現地に搬入し、実地体験で技術を伝えている。実習生の多くは建設系の仕事の経験はないが、「一人ひとりが明確なビジョンを持ち、学ぶ意欲が強い」ため、時に厳しい指導で〝日本品質〟を生み出す作業の細やかさを体感させてその気持ちに応えている。























