ニュースの現場から 想像力の欠如が招くリスク
住宅新報 2018年10月30日 号 2面
10月16日に端を発した、KYBと川金ホールディングスによる免震・制振用ダンパーの検査データ改ざん問題。両社とも、不正の主な動機を「納期への対応」としている。本当に組織ぐるみの不正がなかったか否かは、第三者機関による今後の調査を待つほかないが、大筋の事実関係としてうそはないのではないか。
KYBの場合は従業員の指摘を受けて同社自身が調査を行い、約1カ月を要したものの自発的に公表。川金HDの場合も、やはり社内調査で判明した結果を公表した。長年組織的な不正があったとすれば、整合性に欠ける行動だ。
では一連の不正行為の根底にあるものは何かというと、それは〝想像力の欠如〟ではないだろうか。経営陣には「現状の検査体制でこの納期を要求したら、現場がパンクして不正が行われるのでは」ということへの想像力が欠けていた。更に「その不正が発覚した場合のリスク」「製品を買う人、使う人に危険が及ぶ可能性」にも想像が及ばなかった。


























