ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決(33) 災害トラブルの解決策
住宅新報 2018年9月4日 号 3面
連載: ADRの現場から
例えば、大地震などの災害の際は、住居や建物に被害が出るケースがあります。実際に東日本大震災においては、「アパートが損壊し、ドアが閉まりにくくなっているのに、賃貸オーナーがなかなか補修をしてくれない」「ブロック塀の倒壊によって自動車が損壊した」といったトラブルが発生しました。そして、大地震という避けられない天災から発生したトラブル解決については、ADRの話し合いによってトラブルを解決する手段が多く採られました。
ケース(1)<入居者と賃貸オーナーとのトラブル>
A氏はB氏がオーナーを務める賃貸マンションに住んでいましたが、震災によって建物が被災してしまったため、引っ越すことにしました。そこでB氏が提示した「A氏に原状回復費用を負担する義務がある箇所」の中に、震災によって損耗した箇所が含まれているのではないかということでトラブルになってしまいました。この件のADRにおける話し合いの結果としては、震災による損耗箇所に関してはA氏の負担ではないとして、A氏の求めた敷金の返金額にB氏が応じる形になりました。






















