一般財団法人日本不動産研究所(13) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 福井県福井市 市内足羽山一帯で産出された笏谷石 採掘中止が注目度高める
住宅新報 2018年7月31日 号 14面
古墳時代に登場
笏谷石(しゃくだにいし)とは、火山活動で降り積もった灰が固まってできた火山礫凝灰石で、主に福井市足羽山一帯で採掘された石を指す。なかでも、足羽山北西側山嶺の笏谷地区の石質が優れていたことから、笏谷石という名称がついたと言われている。笏谷石には青緑色で水に濡れると深い青色に変化する、軟らかく加工が容易であるという特徴がある。
笏谷石が最初に福井の歴史に登場するのは約1500年前の古墳時代で、九頭竜川流域の有力古墳の石棺に利用されていた。その利用が一気に拡大したのが戦国時代以降で、当時の越前国を支配した朝倉氏の一乗谷朝倉氏遺跡からは、笏谷石の石仏、石塔などが多く出土している。また、柴田勝家が越前国に入った際、北ノ庄城の屋根を瓦ではなく、笏谷石で葺いている。その後、結城秀康により築城された福井城は堀の石垣に笏谷石を使用しており、当時から建築素材として利用されていたことがうかがえる。























