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プレミアム会員限定ニュースが分かる! Q&A 民泊は外国人だけのもの? 子育て世帯からのニーズも

住宅新報 2018年6月5日 号 12面

連載: ニュースが分かる!Q&A

総合
  • 家族旅行で民泊を利用したことがありますか? ※「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』」調べ、「子育て層の民泊利用実態調査」より抜粋

    1 / 2家族旅行で民泊を利用したことがありますか? ※「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』」調べ、「子育て層の民泊利用実態調査」より抜粋

  • 民泊を選んだ理由は何ですか?

    2 / 2民泊を選んだ理由は何ですか?

 上司 6月15日の住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法の施行を前に、業界の動きが活発化しているようだな。

 部下 我が社も宅建業者として、民泊ビジネスには無関係ではいられませんよね。経営陣は何か考えているんでしょうか? 自社物件で民泊事業を始めるとか、管理物件の家主さんに提案するとか。

 上司 いや、そういう気配はないな。うちの商売のエリアは観光地でも大都市でもないわけだし、頻繁に外国人観光客が出入りしたら近隣住民やオーナーが嫌がるだろう。差別する気はないが、トラブルでも起きて物件価値が落ちたら本末転倒だ。

 部下 そうとも言い切れませんよ。確かに民泊イコール外国人観光客というイメージがありますが、国内の観光客も民泊を利用するケースはそれなりにあるようです。

 上司 そうなのか?

 部下 ええ。アクトインディが運営する「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』」が最近発表した全国アンケート調査によれば、家族旅行で民泊を利用した経験のある子育て世帯は、全体の2割にも上るそうなんです(表1)。有効回答数は360人とやや少なめですが、同社も「想定以上」という割合の多さです。

 上司 確かに意外な数字だな。なぜ家族旅行で、あえて民泊に泊まるのだろう。

 部下 その理由についての回答を見ると、民泊利用経験者の約8割は「価格が安いから」と答えていますね(表2)。続いて「大人数で宿泊できる」が26%。宿泊費を抑えて観光や食事に予算を回すという目的が大きそうですが、自由回答では「洗濯や料理ができる」など、〝住宅〟に泊まるメリットを挙げる声もあります。

 上司 そうか。最近は家具付きのサービスアパートメントも需要・供給共に増えてきているが、あちらは主に長期滞在向けだし、価格も安くはないものな。短期の旅行でも、子育て世帯なら洗濯の必要はあるかもしれんし、価格だけでなく栄養やアレルギーの関係で手作り料理を食べさせたいと考える家庭もあるか。しかしこう言っては何だが、民泊には安全面や衛生面でのネガティブイメージが根強いだろう。家族連れなら一番敬遠する要素だと思うが。

 部下 確かに、民泊を利用したことのない残りの8割にとって、その2つは「利用したことのない理由」の第2位と第3位です。ただし、最も多かったのは「民泊の情報自体が身近にない」でした。だから国内向けの周知さえ進めば、安全で衛生的な民泊施設なら国内需要が拡大する可能性はありますよ。

 上司 低価格とサービスの質を両立するのはなかなか難しいが、うまく運営すれば地域との共存もできそうだな。懸念されているゴミ出しや騒音、火災や犯罪などのリスクについても、国内のファミリー層向けの施設なら、住民やオーナーの理解が得られやすいかもしれん。もちろん、インバウンド観光客が皆、トラブルを持ち込むなどと言うつもりは毛頭ないけれど。

 部下 さっきから、どこの誰に配慮しているんですか。さておき、同社もこの調査結果について「民泊はインバウンド客向けだけでなく、子育て層の関心も高いことが読み取れる」としています。更に「子育て層のニーズを汲み取ったサービス提供ができるかどうかで、今後の民泊市場の景色が大きく変わっていくのでは」と分析していますよ。

 上司 民泊は新たなビジネス分野だし、軽々しく手を出すわけにはいかないが、頭から否定せずに市場の動向くらいはリサーチしておくべきかもしれんな。

 

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