主要不動産3月期決算 増収増益基調、最高更新も 超低金利ビル賃貸、分譲が下支え
住宅新報 2018年5月22日 号 1面

主な不動産会社の18年3月期決算(上段)と次期業績予想(下段)
決算ハイライト
今決算の概況を最もよく表しているのが業界最大手、三井不動産の決算ハイライトの文章。そこには、(1)「賃貸」は既存オフィスの賃料増額改定が順調に進ちょく、商業施設の売上高も前年を上回って増収増益、(2)「分譲」は国内住宅分譲は好調な販売状況を受けて利益率が上昇、投資家向け分譲もJリートをはじめとした投資家への物件売却が伸長して増収増益、(3)「全体」では、好調な「賃貸」「分譲」がけん引し、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも過去最高を更新――と景気のいい文言が並ぶ。
三菱地所も売上高、利益のすべてが2年連続で過去最高を更新した。いち早く最高決算モードを走る住友不動産は、6期連続の増収、営業利益、経常利益は8期連続増益、純利益を含めると5期連続の最高決算更新。この3社はとりわけ賃貸事業が強く、そこを軸に業績を伸ばした。これに続く東急不動産ホールディングスは増収増益で、売上高と純利益が最高を更新(営業利益、経常利益は08年3月期)。野村不動産ホールディングスは小幅減益となったものの、利益は最高水準に近い数値を維持している。
この大手5社は賃貸事業の好調さに加え、分譲住宅事業でも都心部の富裕層向け高額物件やタワーマンションが好調で、郊外物件の低調さをカバーした格好だ。このほか不動産流通や管理・運営、建築、更に海外など多角化した各事業部門ともほぼ順調に推移したこと、営業外でも超低金利政策による支払い利息の減少や受け取り配当金の増加などで、全体として増収増益基調の業績となった。
長谷工なども続伸
マンション主力企業では、大京が減益ながら高水準の利益を確保し、コスモスイニシアは売上高を1000億円台に乗せると共に、2割台の大幅増益。タカラレーベン、フージャースホールディングス、日本エスリード、プレサンスコーポレーションは増収増益で続伸した。明和地所、日神不動産、すてきナイスグループは減収減益となった。マンション建設最大手の長谷工コーポレーションは続伸。収益とも最高決算を更新中だ。
ビル専業のダイビルは手堅く増収増益を確保したものの、住宅開発事業も行うNTT都市開発、平和不動産は減収経常減益となった。戸建て分譲の最大手・飯田グループホールディングスは売上高を1兆3000億円台に伸ばしたものの利益は減少。賃貸住宅建設最大手の大東建託は増収増益で続伸し、レオパレス21は最終減益となった。






















