住宅・不動産各社一斉に入社式 社長訓示自立、成長を期待 常に考え、挑戦、初心を忘れず
住宅新報 2018年4月10日 号 9面
まず「自立した個人」
菰田正信・三井不動産社長 皆さんに期待すること、心掛けていただきたいことは次の5点。まず「自立した個人」になること。自立した個人として「会社のビジョン」に「自らの志」を重ね合わせ「自己実現」を果たしてほしい。二つ目は「幅広い視野を持つ」こと。自らの可能性を最大限に伸ばしていくためには、好奇心やネットワーク力、価値ある情報を選び取る感性が必要。三つ目は「チャレンジスピリットを発揮する」こと。四つ目は「健全な心身を保つ」こと。十分な自己管理を心掛けてほしい。最後は「社会人としてのコモンセンスを持つ」こと。コモンセンスがしっかりしていれば、ごく自然にコンプライアンスの態勢がとれるはずだ。
常に考えて行動を
吉田淳一・三菱地所社長 新しいオフィスに本社を移転して初の入社式。新たな空間での仕事を楽しみながら、従来の発想にとらわれることなく、常に「どうすればもっと良い仕事ができ、自分自身が進化できるのか、どうすれば1日1日がより充実したものになるのか」を考え、行動に移してほしい。私の好きな言葉、2つを贈りたい。まず「雲の上はいつも晴れ」。どんな雲もその先は晴れている。我々もどんな困難に直面しても、決して乗り越えられないものはない。どんな時も諦めずに仕事をしてほしい。次は「和して同ぜず」。自分が気づいたことはしっかり提言し、議論することがチームの力を高めることにつながる。
独自の考え方を持て
仁島浩順・住友不動産社長 今年は中期経営計画の過去最高業績を更新、増収増益路線の堅持を目指した「第七次中期経営計画」を締めくくる年となる。当社グループの成長は、独自の発想で固定概念を捨てた非常識への挑戦によって構築されてきた。予定する答えはなく、不測の変化に対応する力が求められている時代だから、皆さんにも「敷かれた道をなぞらえたり」「常識ではこうだ」といった固定概念にとらわれず、常に常識を疑い最良を求める独自の考え方を身に付け、更なる当社グループの発展に貢献してもらいたい。
社員の健康 第一に
沓掛英二・野村不動産ホールディングス社長 昨年末からの野村不動産での企画業務型裁量労働制に関する是正勧告等においては、経営として大変重要なことと認識し、しっかりと受け止めて対応する。今期から企画業務型裁量労働制を廃止し、今後も適切な労務管理を徹底していく。法令順守はもちろんのこと、グループを挙げて「働き方改革」の推進にしっかりと取り組み、そして何よりも「社員の皆さんの健康を第一にした経営」を目指してグループの成長を図っていく。当社グループは、ひと、人材を最も大切な財産として、ここまで成長した企業であり、そのDNAは今後も揺るがない。グループの一員として一人ひとりが「夢」と「目標」を持って一歩一歩、歩んでもらいたい。
「全員営業実践」の年
野村均・東京建物社長 中期経営計画の中で「次も選ばれる東京建物グループへ」というスローガンを掲げている。本年度は「全員営業の実践」という今までにないテーマを設定した。これは幅広い事業領域のどの分野に携わっていても、全員で営業をしようとする意識を持ち、徹底して実践していくことで最終的にグループの稼ぐ力につなげていくことだ。役職員みんなで楽しみながらコミュニケーションを深めていこう。社内・社外で築き上げた〝信頼〟が未来へわたって続いていくことで目標が初めて達成される。そうした観点で物事を考えるようになってほしい。
仕事は圧倒的に面白い
辻慎吾・森ビル社長 都市づくりのトップランナーを目指す森ビルの仕事は、本当に幅が広い。何十年もかけて再開発事業に取り組む一方で、文化やアート、エンターテインメント、次世代テクノロジーの実験など、様々な分野で挑戦やコラボレーションを続けている。本気で都市づくりをしたいと思って入社した皆さんにとって、森ビルの仕事は圧倒的に面白いはずだ。ダイナミックに物事が動いている時は人も組織もぐんぐん成長できる。臆することなく、様々なことに挑戦してほしい。
日々の訓練が将来に
伊達美和子・森トラスト社長 我々は社会の動きをいち早くとらえ、次世代型の開発を、スピード感を持って実行しなければならない。これを実行する組織として、個々人が正しい能力を持ち、責任感を持って分散処理をしつつ、全体協調を理解して業務を行う、「自律・分散・協調」型の組織であることが求められる。既成概念にとらわれず、新たな方法を提案する気持ちで臨んでほしい。日々の訓練が、必ず将来につながる。
人間性を磨こう
平松哲郎・日本土地建物社長 自律した人間、変化を恐れず積極的に挑戦する人間、誠実で信頼される人間になってほしい。最後の決め手となるのはやはり「人間性」そのものだ。「あなたが熱い想いを向けるそのプロジェクトに自分も加わりたい」と信頼を得て、自然に人々が集まってくるような人間性を磨いてほしい。また、柔軟かつ自由な発想を発信し、皆さんがイノベーションを起こしていくことを強く望む。最若手となる皆さんが熱い意見を積極的に発することで、日土地グループがますます活性化していくことを期待している。
初心を忘れずに
脇英美・三菱地所レジデンス社長 快適に住み続けられる建物へのこだわり・知見を生かして、お客さまを長く支え続けられるサービスや高い資産性を提供することで「ザ・パークハウス」を真のナンバーワンブランドとして築き上げていきたい。社会人として次の3点をお願いする。初心を忘れずに、フレッシュな考え方でイノベーションを起こしてほしい。充実したライフスタイルを送ってほしい。ワークライフバランスを考えながら、生産性向上を図ることで、皆さんのライフスタイルや経験が商品企画に生き、「一生もの」が提供できる。
信頼関係築こう
山口陽・大京社長 我々が見失うことなく築き上げていかなければならないものは、信頼関係という絆だ。誠実で嘘がなく人望のある人でなければ、相手から信用、信頼はされない。そのためには「約束を守る」「言ったこと、言われたことは即実行する」といった当たり前の行動を当たり前に実行することが不可欠だ。皆さんがお客さまの声に真摯に向き合い、多くの方々から頼られる〝人財〟になることを期待している。そして、お客さまに選び続けていただける「新しい大京グループ」を一緒に創り上げていこう。
グループを意識して行動
辻範明・長谷工コーポレーション社長 長谷工グループは「大いなる中小企業」の集まりだ。皆が会社のために何ができるかを常に考え、動く。現状に甘んじることなく全員で努力する。そんな人材になってほしい。「グループの全社員が営業マン」というプロジェクトを進めている。自分の所属する会社だけでなく、グループ全体のために行動するグループ連携の考え方が長谷工グループの良いところであり、強みだ。これからはいつもグループを意識して行動して頂きたい。
お客様の幸せを願って
仲井嘉浩・積水ハウス社長 お客様の幸せを心から願って仕事をすれば、必ず成果は出る。プロとしての自覚が必要であり、コツコツ勉強してほしい。人生100年時代には、住宅や土地などの「有形資産」だけでなく、家族や友人、健康、スキルなどの「無形資産」が大切。仕事と同じように自分の時間にもエネルギーを使ってほしい。グループを超えた同期のつながりも大切にすること。つらい壁に当たったとき、きっと支えになってくれるはずだ。
創業精神を継承し成長へ
芳井敬一・大和ハウス工業社長 お願いしたいことが5点ある。1つ目はあいさつの徹底。2つ目は勉強。当社の海外事業は将来的には100カ国まで拡大する。「精神力」「経営感覚」「語学力」を身につけてほしい。3つ目に初任給。ご両親やお世話になった人に感謝の気持ちを表すために使うこと。4つ目に「リセットキー」。壁にぶつかったとき、自分が笑顔になれる事をきちんと知っておくこと。最後に、当社が創業以来培った精神を継承し、事業を通じて成長してほしい。
行動、挑戦、努力を
高下貞二・積水化学工業社長 期待することを3つ伝える。1つ目は行動。「知行合一」という言葉がある。知識があっても行動に移さなければ、知らないことと同じ。2つ目は挑戦。挑戦には困難や苦労が伴うが、修羅場の経験が皆さんを強くも、やさしくもする。3つ目は努力。「一隅を照らす」という言葉がある。元々は「それぞれの持ち場、立場でコツコツと精一杯努力する人は何ものにも代えがたい大事な国の宝」という意味。配属された場所や立場で一生懸命頑張ってほしい。
自分のベストで立ち向かえ
市川晃・住友林業社長 皆さんの行動が大きな流れとなり、未来を築きあげていく。何事も真心を持って対応すれば解決できないことはない。誠意を持って自分のベストで立ち向かう、私はその姿勢がとても尊いものだと思う。心構えさえしっかりしていれば、努力は血となり肉となり必ず皆さんの未来を豊かなものにする。
次の50年の主役に
磯貝匡志・ミサワホーム社長 当社は昨年10月に創立50周年を迎えた。住まいを通じて豊かな暮らしを提案することが我々の強みだ。当社が持つ技術をよく理解し、時代のニーズを捉えて仕事に取り組んでほしい。今後、少子高齢化への対応、共働き・高齢者世帯に対するサポートが重要になる。取り組むべき事業は多岐にわたり、皆さんのフィールドは広がっている。当社の次の50年は皆さんが主役となってつくり上げてほしい。
特長、信頼、誇りを共に
松下龍二・パナソニックホームズ社長 皆さんは新しい社名の第1期生。社名は変わっても「住まいは人間形成の場である」とする創業者松下幸之助の想いは受け継がれている。お願いしたいことの1つ目は「志(夢)を持つ」こと。2つ目は「不条理を楽しむ」こと。会社生活ではさまざまなことが起こるが、まずは自分で受け入れ、困難なことは相談し、実行してほしい。当社が目指す姿は「特長のある会社」「信頼される会社」「社員が誇れる会社」。この3つを一緒につくっていこう。
職場に新しい風を
山科忠・トヨタホーム社長 新入社員の皆さんにお願いがある。1つ目は「自分に厳しく」ということ。高い目標を掲げ、自分に甘えることなくやり切ること。2つ目に職場に「新しい風」を吹き込むこと。新人だからこそ気づく改善に取り組んでほしい。3つ目は感謝の心と謙虚な姿勢。皆さんの働きは多くの支えがあって成り立つ。礼儀正しい行動を心掛けてほしい。当社が夢を叶える、かけがえのない人生の舞台になることを祈念する。
未来を共につくろう
宮沢俊哉・アキュラホーム社長 当社はお客様に満足、感動していただくために、つくり手のあるべき姿、職人品質を追及している。一方、個々の住宅がつながることで、良好なコミュニティのある安心・安全のまちづくりも進めている。変化し続ける時代に新しい価値観が生まれている。皆さんが当グループで様々な経験を積み重ねて成長し、若い力を発揮してほしい。共に未来をつくっていこう。
働く習慣が結果を生む
左右田稔・東建コーポレーション社長 新入社員となった今、働く習慣をしっかりと身につけるべきだ。この働く習慣を早く身につけた人ほど、早く結果を出せるようになる。また、高き目標を達成するためには、自分が付き合う人もしっかりと選ばないといけない。仕事で結果を出せるための教育環境、サポート体制が整った現在においては、新卒の皆さんであっても即戦力になる。会社を引っ張っていく人材が皆さんの中から出ることを期待する。
失敗を恐れずに
市川俊英・三井ホーム社長 当社のステートメントは「暮らし継がれる よろこびを未来へ」。この言葉は、お客様の喜び共に感じ、お客さまに暮らしの中で発見する楽しさや喜びを持ち続け、受け継いでいっていただきたいという思いそのもの。皆さんには、その喜びを届けることに自信と誇りを持ってほしい。当社には自分を成長させる可能性と共に、失敗を包み込む包容力もある。失敗を恐れず行動し、各分野のプロフェショナルになってほしい。
先義後利をキーワードに
中内晃次郎・ポラスグループ代表 今年度のグループ経営方針のキーワードは「先義後利」。これは本来やるべきことを優先して行い、利益を後回しにするということ。18年は業界として比較的順調に推移すると予測できるが、19年は消費税増税などで予測は非常に困難だ。19年以降がどのような状況になっても「先義後利」の経営で乗り越えていきたい。そして、皆さんと共に社会から信頼される「誇りある会社づくり」を目指して更なる成長を遂げたい。
「必死」「必至」で成長を
山代裕彦・三井不動産リアルティ社長 フィービジネスの会社である当社にとって成長戦略の要は「人材」だ。昨今、顧客ニーズは個別化・高度化・複雑化しており、それぞれの事業分野で求められる知識レベルは上がっている。皆さんは同期を大切にし切磋琢磨すること、そして成功体験を積むことが重要だ。毎年この場で伝えている「ヒッシ」という言葉には「必死」「必至」という2つがある。何事をするにも「死ぬ気になって取り組めば」「必ず実現する」と解釈してはどうか。そうして得た成功体験は、人生を豊かなものにする。「できないことはない」という気概を持って仕事に臨んでほしい。
「最初の相談者」目指して
田中俊和・住友不動産販売社長 IT化が進み、情報は誰でも簡単に手に入る現代。不動産業界でも「どの情報が正しいのか」そして「ベストな選択は何か」といった顧客ニーズに応じた「コンサルティング能力」が求められる。皆さんはコミュニケーション能力を培い、「お客さまから最初に相談される人」になることを心掛けてほしい。仲介業は人が資本だ。皆さんの仕事の積み重ねが会社の価値向上に直結する。一日も早く成長し、多くのお客さまの笑顔に出会えるよう一緒に汗を流していこう。
価値創造の担い手へ
榊真二・東急リバブル社長 変化の時代、皆さんは若さと柔軟性を武器に、主体的に行動しながら新たな価値を創っていただきたい。また、人々の生活と大切な資産に関与するという強い責任感が必要だ。当社は20年度までの中期経営計画の中で、「お客さま評価」「事業競争力」「働きがい」の3つの業界ナンバーワンを目指している。業界全体も優良な中古ストックが増え、政策的な後押しもあり、市場は今後拡大していくだろう。社員が誇れる会社を一緒につくっていきたい。
まず10年やり抜こう
田島穣・三菱地所リアルエステートサービス社長 皆さんには中国古典の中から「応対辞令」「修己治人」という二つの言葉を贈りたい。相手に敬意を表しつつ、相手からも敬意をもたれるよう振る舞うこと、学問修養によって己を知り、己を成長させる努力が重要だ。プロとして一人前になるには「10年・1万時間」の練習が必要といわれている。10年やり抜くことで、きっと大きな成長を遂げられると確信している。
未来は目の前の積み重ね
加茂正巳・東京建物不動産販売社長 皆さんには企業理念である「信頼・創造・未来」を大事にしていただきたい。目の前の仕事をきちんとやり切り、一つ一つの取引でコツコツと「信頼」を積み重ねてきた先輩社員の努力の先に「未来」の取引がある。今日から皆さん自身が当社の顔だ。当社にしかできない新しくユニークな価値を「創造」し、その積み重ねがお客さまの心を動かし、「信頼」が生まれ、それが「未来」の取引につながっていく。






















