一般財団法人日本不動産研究所(31) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 東京日本橋兜町・「証券の街」復活へ壮大な計画 IT化で転出相次ぎ、再開発機運高まる 国際金融の拠点、再構築へ
住宅新報 2017年12月19日 号 12面
連載: 全国市街地の変遷
東京駅から東へ1キロほど、日本橋川沿いの日本橋兜町に東京証券取引所がある。
渋沢栄一の青写真
この街を日本のシティやウォール街にする――日本資本主義の父である渋沢栄一は、そのような青写真を描いていた。渋沢は、日本初の銀行として兜町に第一国立銀行(現みずほ銀行兜町支店)を設立すると、1878(明治11)年、東証の前身である東京株式取引所を創設した。取引所の周辺には株仲買が多数集まり、やがて「証券の街」兜町は、経済・金融の中心地となった。場立ちと呼ばれる証券マンがひしめき合い、大声や手サインで株の注文を競い合う姿は、兜町という地名がもつ勇ましい響きとともにバブル時代を象徴するシーンとして記憶に新しい。























