明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第211回 西川美波 不動産学部3年 生きている町並み 文化を守る仕組みが必要だ
住宅新報 2017年11月28日 号 4面
【学生の目】
夏のゼミ合宿で千葉県佐原の重要伝統的建造物群保存地区を訪れた。重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)は、文化財保護法が規定する文化財のひとつで、市町村が都市計画や条例で定める伝統的建造物群保存地区のうち、特に価値が高いものを文部科学大臣が選定する。17年7月31日時点で95市町村の115地区がある。地域活性化の目玉として、地区選定を目指して準備を進める地区も少なくない。
千葉県で唯一の重伝建が「香取市佐原」で、96年に選定された。佐原には全国有数の伝統をもつ香取神宮の総本社があり、祭典の時に使用する土器の浅原(さわら)を造っていたことより地名が付いたといわれる。1946年、もとの佐原町が香取町、東大戸村、香西村と合併して佐原市となり、55年には周辺4村を併合して市域が広がった。06年には佐原市、小見川町、山田町、栗原町を合併して香取市が誕生した。佐原の市町名がなくなり、香取の町名が復活した形だ。























