不動産業の舵取りに携わり、現場の最前線で汗を流す毎日が続く。「基幹産業でありながら地場の産業でもある不動産業に魅力を感じる」という。
昨今では全国版空き家・空き地バンクも民間の協力のもと、いよいよ開始され、IT重説の運用も始まった。更に低額物件の報酬額についても、ようやく形が整いつつある。ほっと一息というところでしょうか、との問いに、「いや、まだまだ」と気を緩めるそぶりすらない。
業界を巡る細事に目を配りつつ、不動産業の今後を考えている。「AIなどのビッグデータに関する新しい技術をどのように活用できるかがカギになると思う。業務効率化に向けて、どう生かしていくかと同時に、新サービスをどうやって生み出していくかだ」。
次世代を視野に、最適なオフィスや働き方などを考える中で、不動産業のあり方も組み立て直してみたいとも語る。「住宅も昨今、生活の場としてのあり方が健康などの面からも見直されている。例えばオフィスでいえば内装から見直すように、業界のあり方も、そんなふうに捉え直してみたい。その中に日本の文化を組み込むことができたら素敵だと思う」。
91年に建設省に入省した。以来、河川局や総合政策局、あるいは住宅局など、様々な分野で仕事をしてきた。4年ほど岡山県庁に出向したこともある。「いろいろな仕事をさせてもらってきた。つきあいも広がったし、それぞれにやりがいもあった」。
現在は課長という役職に就き、課内を仕切る立場だが、「部下」という言葉にはいささか抵抗を感じるという。「あくまでも、同じ仕事に携わっている仲間として接したいと思っている」と語る。
休日は、たまに美術館や博物館、あるいはミュージカルや歌舞伎鑑賞などにも出かける。家にいるときにはもっぱら読書。でも「なかなか、ゆっくりとはできない」とのこと。仕事のことが頭から離れることはないようだ。 (下澤一人)























