一般財団法人日本不動産研究所(22) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 富山市・北陸新幹線開業で駅前地区が発展 かつての中心地「総曲輪通り」に効果及ばず 駅高架化で再開発さらに
住宅新報 2017年10月17日 号 18面
連載: 全国市街地の変遷
富山市は富山県のほぼ中央に位置する県庁所在地で、県内の人口の4割弱、約42万人が生活している。中心部一帯は戦災で焼け野原となり、戦後復興計画により碁盤目状に道路が配置されたことから、中心部一帯は比較的区画整然とした街並みとなっている。
富山市の中心商業地区は総曲輪(そうがわ)通り地区と富山駅前地区である。「総曲輪通り」は東本願寺、西本願寺の両別院が立地する門前町として明治時代から多くの店舗が軒を連ね、戦後はアーケードを設け県内最大の商店街として発展してきたが、郊外での宅地開発や大型店舗の立地などからバブル崩壊以降は客足が鈍り百貨店の撤退もあった。
市街地の活性化のため、市立図書館、百貨店や分譲マンションなどが入居する再開発事業が複数実施されたことで、地域には賑(にぎ)わいが戻りつつあるが、往時のような状況にはない。























