人類が最初に鉄器を手にしたのは紀元前3000年頃とされますが、これは隕石を砕いて加工した「隕鉄」と呼ばれるもので、鉄鉱石や砂鉄から加工したものではありませんでした。その後、鉄鉱石や砂鉄の多い場所での森林火災や焚き火の跡から硬い塊ができることに気づき、そこから原始的な製鉄が始まったと考えられます。
紀元前1200年頃になると、原始的な製鉄による装飾品や祭具がインド・ヨーロッパ語族のヒッタイトを中心に広まりました。それまでは金属器は柔らかくて脆い青銅しかなかったのですが、強靭な鉄器の登場は武器を一変させ、鉄を持った戦い上手な民族が周辺を制圧していきました。
紀元前1000年頃には製鉄後の残滓の除去、焼き入れ、焼き戻し、溶接の技術も開発されます。中国へも伝播しましたが、特徴的なことは鍛鉄ではなく鋳鉄として広まったことです。日本では弥生時代後期の遺跡から鉄斧、鍬、鎌などが発掘されていて、この時代以降に鉄との関わりが起きたと考えられます。遺跡などの調査から当初は中国から輸入された粗鉄の精錬を行い、後に鉄鉱石や砂鉄から鉄の生産を行ったとされています。























