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プレミアム会員限定ニュースが分かる! Q&A 東京駅前「丸ビル」が開業15周年 「土日もにぎわう街へ」の象徴

住宅新報 2017年9月12日 号 12面

連載: ニュースが分かる!Q&A

総合
東京駅前に立つ竣工15年の丸ビル(中央左)と新丸ビル

東京駅前に立つ竣工15年の丸ビル(中央左)と新丸ビル

 デスク 丸ビルが開業15周年、そして新丸ビルが10周年というが、昔の丸ビルや新丸ビルを知っているか。

 記者 皇居に向かって左が丸ビル、右が新丸ビル。共に8階建てくらいで趣があった。30代以下では知らない人の方が多いと思いますよ。

 デスク 旧丸ビルは1923年の竣工で、関東大震災では被災者の救護活動の拠点となったそうだ。その旧丸ビルの基礎杭がマツ杭だったということは。

 記者 聞いたことはありますが、マツの杭で大丈夫だったのですか。

外観デザイン残す

 デスク それまではね。実際、解体工事で抜いた多くのマツ杭を見せてもらったが、腐っていないし、まだまだ使える状態だった。だが、建て替えるとなると使うわけにはいかないだろう。

 それはともかく、旧丸ビルと旧新丸ビルの外観が現在のビルにほぼ昔の形で残されていることは?

 記者 それぞれ低層部で旧ビルのデザインを採用していますね。37階建ての丸ビルも38階建ての新丸ビルも低層部は物販・飲食・サービス、カンファレンスなどの商業系のにぎわい施設で、店舗数も結構ありますね。飲食店舗は何軒かいったことがあります。価格帯の幅も広く、十分楽しめるお店もありました。

 デスク 丸ビルが走りとなって、商業施設や文化交流施設などのにぎわい施設を取り込むだけでなく、昔の外観デザインを残すビルも増えてきた。東京中央郵便局の外観を残したKITTEのあるJPタワーもそうだな。

 ところで「丸の内再構築」計画はどこまで進んだの。

 記者 今年、サービスアパートメントを導入して開業した大手町パークビルまでを含めると計12棟の再開発が完了しました。今後も東京商工会議所・東京会館との共同開発や、日本一の61階建て大型ビルのある常盤橋街区計画などが進行中です。

 15年間の丸の内の変化については三菱地所がまとめています。運営するビルの総床面積は約1.5倍の272万m2となり、事業所数は約3500から約4300に、従業員数は約28万人と約5万人増えました。外資系企業は117社から155社に、店舗数は3倍強の約870店となり、土日の来街者は15年前の2.5倍に増加したそうです。

 デスク 丸ビルの建て替えが決まる前後はバブル崩壊が始まり、地震リスクも加わって、「丸の内の大家さん」である三菱地所は危機感を持っていた。賃料水準が高いのにビルが古いと、テナントの流出があったためだ。そこで銀行店舗が撤退した丸の内仲通り沿いにブランドショップを誘致したり、ビルの空きスペースを利用してワーカーや来街者に開放する「丸の内カフェ」も運営した。そうした試行や努力が15年間の結果につながっているのだろうね。

 記者 今は交通の要衝・東京駅そのものを含め、丸の内は皇居も近く、いろんな文化交流施設もあって立派な観光地になっています。銀座や八重洲、日本橋もすぐ隣にあるし、女性客や外国人観光客が多いのが何よりの証拠ではないですか。緑も多く、街中にはベンチやアートもある。

 デスク それが昔はそうでなかった。丸の内に限らないが、90年代後半まではどこも大通り1階は銀行・証券店舗が軒を連ねていて、午後3時を過ぎるとシャッター街となった。最近はコンビニエンスストアなどが増えて様変わりだが、街のにぎわいを創るという面ではバブル崩壊も悪くないかもしれないな。

 記者 そんな時代があったのですか。今の丸の内からは想像もできませんね。

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