「大言小語」 小さな勇気
住宅新報 2011年10月11日 号 1面
個人も企業も先が見えない不安な時代。若者の多くは国の年金制度など端から信頼していない。だから最近は自ら会社経営に乗り出す者も多い。弊紙が支援している<不動産起業塾>は来春第20期を迎え、卒業したOBは250人を超える。もちろん、企業経営は簡単ではない。しかし「自分にしかできない何かをしたい」という熱い気持ちを共有しながら、ネットワークを築いていく。
▼仕事でも趣味でも真剣になれるものがあると、漠然とした不安からは解消される。一つのことに集中できると、それだけで自信が生まれ、一歩前に進むことができる。近年、成功しているベンチャー企業に共通しているのは「自分たちは社会や困っている人の役に立てている」という自信と誇りを持っていることだ。本来なら『役人』こそ、その先頭を走らなければならないのだが…。
▼10月初旬、東京・神楽坂で「食べないと飲まナイト」という前売りチケットによる食べ歩きイベントが開かれた。上野・湯島での成功を受けた第2弾。今回も大好評だった。町おこしや地域活性化の一環だが、ここから分かることは、国や自治体の政策よりも、個人や各店主の心意気が真の力になるということだ。
▼「逆境は最高の師匠」とは誰の言葉だったか。不安な時代だからこそ、人間同士の絆を深めるチャンスが潜んでいると思えば、小さな勇気がわいてくる。






















