IT開発を進めていた5年前、VR(バーチャルリアリティ)と出合い、「世界が変わる」と直感した。VRを軸にするナーブ事業を始め、15年10月に同社を立ち上げた。不動産、旅行との親和性に手応えはあったが、周囲の反応はいつも「VRとは? 没入感とは?」。他社のVR商品との差別化は進まなかった。
トライ&エラー。多くの失敗がシステムの改善へ。16年9月、「VR内見」のリリースで潮目が変わった。内見をオンライン化するサービス。VR化された物件データは、専用のゴーグル型閲覧端末をのぞき込むことで、室内を移動しているかのように体験できる。営業担当者が内見を主導できる点も特徴だ。営業はPC画面上で顧客が見ている映像を共有しているので、実内見の前に顧客の具体的な要望を探りやすい。大手の不動産仲介会社を含めた500店舗で導入が進み、足取りは順調だ。
「面の拡大の障壁となる人的コスト。遠隔接客であれば人を増やさずにセンター型の管理で、接客品質を維持できる」と、7月にはローコストでの出店が可能な「どこでもストア」をリリースした。9月には大型の資金調達を行い、既存住宅の売却手法として注目されるホームステージングをVR版で進める構想も。























