ひと AIで投資とリノベ普及へ 中古不動産をITで革新するGAテクのAI戦略室室長小林賢一郎さん
住宅新報 2017年7月18日 号 2面

小林賢一郎さん
16年、中古不動産のプラットフォームを運営するジーエーテクノロジーズに顧問として参画したのが不動産業界との縁だった。それまでは東芝の研究所で自然言語処理の研究に従事。97年にソニー研究所に移ってからはロボット(AIBO、QRIO)の研究をはじめ、BDレコーダやウェアラブル・コンピュータなどを研究開発。音声対話システムやビッグデータの活用等に精通し、07年から主任研究員に認定された。
後進の指導が業務の主となる中、現役の研究者でありたいと退職。そんな折、「不動産×ITで革新」を目指すGAテクの樋口龍社長に出会い、不動産業界へ。業界の第一印象は「紙取引中心で、経験と勘に基づく商売。不動産会社と消費者の情報差が大きい。半面、物件の個別性は強く、非常に流動的。消費者にとっては一期一会で、面白い」。
17年4月、不動産業界で初となる自社内研究開発組織「AI戦略室」が新設され、室長に就任した。テクノロジーを活用した中古不動産流通サービスを進める同社では、AI(人工知能)を活用したリノベーションアプリと、カジュアル不動産投資アプリという2つのサービスを提供する。消費者の興味を引き付けて物件購入につなげるプル型営業が特徴で、在庫物件を抱え込まえないよう、ユーザーと物件のマッチングを迅速に行う。戦略室ではAIによるデータ解析で日々、ユーザーに対して中古物件の魅力を訴求し、購買の動機づけを行うことが役割だ。6月には投資アプリにロボアドバイザーなどの新機能を投入。ユーザーの家族構成やリスク許容度、ライフプランに合った投資プランを提案するなど、若いユーザーの利用促進につなげている。「『不満は解決の母』と頭をひねる毎日。課題の分だけチャンスが多い」。






















