混迷の賃貸住宅市場 なぜ増える空室 (上) 需給のミスマッチなら深刻
住宅新報 2017年6月6日 号 1面

新設住宅着工戸数(貸家系)の推移(単位千戸))
11年を底に、貸家の新設着工の増加が続いている。主に相続税増税の影響と指摘されているのだが、それ以外の投資需要もまた広がりを見せている。例えば、年金だけでは頼りない老後の生活を見越してリタイア後の収入源として投資したり、住宅ローンの返済負担を少しでも軽くするためにあえて賃貸併用を新築するといった賃貸投資も着工を押し上げている。
着工はピークの8割
とはいうものの、現在の貸家着工が過剰といえるほど高い水準ではないことは、新設住宅着工推移を見れば明らかだ。過去20年さかのぼり、期間5年間ごとの貸家系新設住宅着工戸数の合計を、97年度から16年度まで1年毎に追ってみる。すると直近5年間は確かに増加はしているが、過剰といえるほどの供給量ではないことが分かる(表参照)。






















