大学を卒業し、信託銀行に入行。直後から試験を見据えた勉強を重ね、早々に不動産鑑定士の資格を取得した。以来、出版やテレビなど、マスコミの世界にも身を置き、不動産関連の情報収集に努めてきた。常に不動産業界最先端の動向を直視しながら、様々な仕事に携わってきている。NHK関連の制作会社で、経営分野に携わったこともあり、執筆はもちろん、著書もある。今も国交省内などで、ばったり出会うこともしばしば。ネットやコネクションだけではなく、自分の足で、業界の動きを捉えているものと見た。
そうした経験と蓄えた知識を武器に、昨夏からは新たに、全国賃貸管理ビジネス協会の広報事務局で課長という要職に就いている。「管理業という、業界の中でも新しい分野だからこそ、仕事の質を深める余地は残っている。新しい市場を開拓していきたい」と新たな場所での抱負を語る。
同協会は賃貸不動産業の収益向上に貢献する業界団体。16年11月現在で会員企業数は1649社。店舗数では約3000社に上る。
支部活動では、セミナーやサイトなどを生かし、会員企業が実際に活用しているノウハウを公開しながら共有する。BtoBのマッチングでは、同業者間のネットワーク形成にも寄与する。会員相互間の情報交換や会員企業による独自の勉強会など、企業間の意思の疎通を図っている。
中でも特にユニークなのが〝お見合いパーティ〟だ。「お見合いの場をオーナー諸氏に提供することで、会員企業とオーナー間のつながりを強くしようというもの。新規管理の獲得にも役立ててもらっている」。結婚難の時代背景を、うまく利用した試みだ。
今後の管理業の成長戦略として、物件価値向上からエリア価値向上の担い手を目指すべきと唱える。時代の変化を捉えて離さない目は、様々な論点を投げかけていく。 (下澤一人)























