ハウスクリーニング歴20年。3000以上の家庭を見てきた。気付いたのは「とにかく掃除しにくい家が多い」ことだ。外側が拭けないはめ殺し窓や取り扱いの難しい建材、奥まで手が届かない構造のトイレ、窪みが多く埃のたまりやすいデザイン壁。「夢のマイホームだけに、きれいに保てないことに対して自分を責めてストレスを感じている主婦や、家族内で責任を押し付け合う姿も見てきた。もちろん、不具合や故障ではないので、施工会社にクレームをつけるわけにもいかない」
こうした経験を住宅の設計者や営業マンにフィードバックし、設計や接客に生かしてもらいたいと考え、近年、講座を始めた。効率的な掃除方法や掃除がしにくい家の実例と改善法、暮らしやすさの工夫などを伝えている。更に今年2月からは、これまでの内容を体系化し、「家庭掃除・収納士資格認定講座」を始めた。計6時間のプログラムで、修了すると、自身も理事を務める日本シェアハウス協会が資格認定証を発行する。
「家選びのポイントには立地や広さ、日当たり、デザイン、省エネなど様々な要素があるが、これからはその中に『掃除しやすい』という視点も入れてほしい」























