ディベロッパーの役割 都市機能を整備、更新 地域活性化と防災拠点も
住宅新報 2017年1月3日 号 18面
今東京都心部は再開発ラッシュである。至るところでビル壊しが行われ、その近くではビル建設のクレーンがゆっくりと鉄骨などの建設資材を吊り上げている。その大半は国家戦略特区に選定され、容積率の割り増しでどこも30階建て程度以上の超高層ビルである。足元には地域活性化に貢献する施設や街づくり、安全・安心のための防災拠点の機能を担う施設が配備される。50年前、我が国が高度経済成長期を突っ走り、敗戦国からの転換を象徴した64年東京五輪に合わせて整備された都市基盤が更新期を迎えたことを表している。11年3月に襲った東日本大震災で建物が傷んだことで、その機運は一挙に高まった。
バブル期の地上げではまとまらず、虫食い状態だったところ。バブル崩壊で地主の権利変換分を巡って交渉が暗礁に乗ったままのところ。これらさえもが20数年の塩漬けを経て今新たな街に生まれ変わっている。地価はピーク時の10分の1以下になっても出直さない限り新しい価値は生まれない。再開発は次世代のため、未来を託すために、今を生きる世代が希望をつなぐ営みである。
東京都心一等地は強い。銀座などの地価はいつの間にかピーク時と拮抗する水準に戻しているし、丸の内、表参道、渋谷、新宿なども、独自の個性で東京の顔の一端を担っている。そうした強い街ほど、街の機能を高め、更新意欲が強いためか、再開発が数多く進行している。























